2008.08.20 Wednesday
アバターを与えてもよいのか?(改訂・追記)
子どもにとって何が有害情報か・・・
違法なもの、暴力的なもの、いたずらに性的刺激を与えるもの、公序良俗に反するもの・・・ さまざまな言い方がされますが、これは 昔からあるもので、多くの方は それをイメージしていると思います。
でもそれは 子どもたちも「悪い」と認識しているようなものだと 思うのです。
むしろ成長過程に危険だと思うのは ネットの中ではごく当たり前のように使われている「アバター」(分身)です。
もって生まれた自分の容姿や性別は嫌でも容認せざるを得ないのが生身の人間ですが、アバターというものは自分が生み出すことのできるキャラクターです。
人気のある「子供向けサイト」では 登録するといきなり、自分の部屋や家まで提供してくれます。そして 髪型、服飾品、インテリアなどの「購入」を促します。他人が持っていない「レア」ものを入手するため、仕掛けられた「貨幣」(ポイント)を稼ぐことに多くの時間を費やすこととなります。
「ゲーム」することが目的ではなく手段となり、ハマっていくというよく出来たシステムです。
もちろんそれを助長するものとして、他人に見られる、見る、競うという交流も出来ます。このことにより 今の子どもは生身の自分以外に、アバターの「自己形成」も課題となります。基本的には生身と違い自分の自由に振舞うことが可能ですが、アイテムのゲットには「ポイント」という壁があります。当初は用意された「サイトにアクセスし登録する」「ゲームで得点をあげる」ということでしか入手できませんでしたが、昨今はリアルマネーとの交換が可能になってきました。
また 自分の住む=家を建てる場所も リアル社会とリンクしていて実存するお店や施設をキーに出会える仕組みにもなっています。
もちろん そこには子どもを装った悪意を持つ大人も住んでいる訳で・・・
更に最近では、大手飲料メーカーやコンビニが連携して特別アイテムをプレゼントするというキャンペーンを行い、ラジオCMなどを通じても参加が呼びかけられています。
大人たちの感覚はせいぜい「カードゲーム」の延長ぐらいではないでしょうか?
将来にわたって生活の根本となる消費行動や心理が、企業の戦略で新しく形成されようとしているのですが、そんな「社会的合意」はされていませんよね。
そしてそれが実は「理解しがたい行動」に繋がる要素のひとつだと考えられないでしょうか?
違法なもの、暴力的なもの、いたずらに性的刺激を与えるもの、公序良俗に反するもの・・・ さまざまな言い方がされますが、これは 昔からあるもので、多くの方は それをイメージしていると思います。
でもそれは 子どもたちも「悪い」と認識しているようなものだと 思うのです。
むしろ成長過程に危険だと思うのは ネットの中ではごく当たり前のように使われている「アバター」(分身)です。
もって生まれた自分の容姿や性別は嫌でも容認せざるを得ないのが生身の人間ですが、アバターというものは自分が生み出すことのできるキャラクターです。
人気のある「子供向けサイト」では 登録するといきなり、自分の部屋や家まで提供してくれます。そして 髪型、服飾品、インテリアなどの「購入」を促します。他人が持っていない「レア」ものを入手するため、仕掛けられた「貨幣」(ポイント)を稼ぐことに多くの時間を費やすこととなります。
「ゲーム」することが目的ではなく手段となり、ハマっていくというよく出来たシステムです。
もちろんそれを助長するものとして、他人に見られる、見る、競うという交流も出来ます。このことにより 今の子どもは生身の自分以外に、アバターの「自己形成」も課題となります。基本的には生身と違い自分の自由に振舞うことが可能ですが、アイテムのゲットには「ポイント」という壁があります。当初は用意された「サイトにアクセスし登録する」「ゲームで得点をあげる」ということでしか入手できませんでしたが、昨今はリアルマネーとの交換が可能になってきました。
また 自分の住む=家を建てる場所も リアル社会とリンクしていて実存するお店や施設をキーに出会える仕組みにもなっています。
もちろん そこには子どもを装った悪意を持つ大人も住んでいる訳で・・・
更に最近では、大手飲料メーカーやコンビニが連携して特別アイテムをプレゼントするというキャンペーンを行い、ラジオCMなどを通じても参加が呼びかけられています。
大人たちの感覚はせいぜい「カードゲーム」の延長ぐらいではないでしょうか?
将来にわたって生活の根本となる消費行動や心理が、企業の戦略で新しく形成されようとしているのですが、そんな「社会的合意」はされていませんよね。
そしてそれが実は「理解しがたい行動」に繋がる要素のひとつだと考えられないでしょうか?